2016-02-08

ドメスの女

うちの会社アメリカ高校イギリス大学へ進学した女性が中途で入社してきた。

ちなみに生まれ三重県で、見た目はどうみても日本人女性

子どもはいないが、旦那とともに大阪引っ越してきたので、仕事を探していたとのこと。

直近の仕事は、某キー局海外ロケを行う時の現地コーディネーターの手配や段取りなどを

やっていたようで、そういう調整事も英語も苦手な私にとっては女神のような人間であった。

そんな彼女にも一つだけ気になることがあった。

それは日本人のことを「ドメスティックス」と呼ぶのことである

いや、そこ、せめて「日本人と呼ぼうよ?」と心の中で思っていたのだけど、

段々と「ドメスティックス」が社内で感染して普通になってきた。

クレームが来ても

「あー、ドメスティッククライアントだとやっかいだなぁ」とぼやいてみたり

引き合いが来ても

「あー、ドメスティック案件か。断っておけ。」とか

ナチュラルに言い出すようになってきた。


そんなある日、彼女が先日夫と離婚したという話を聞いた。

仕事が忙しくくって?と同僚に聞くと「ドメスティック・バイオレンス」が原因という。

えー、あの彼女もそんな風に見えないけど、大変だったんだねーと思っていたら、

なんでも「加害者側」なのでこれから裁判になるらしいとのこと。

それはさておき、この一件以降、その女性は「ドメス」と呼ばれるようになった。

  • うちの業界では日系企業はドメ、海外経験がない人は、純ドメ などと呼ばれていた。でもこれは日本人が日本人をバカにして呼ぶための符号なので、彼女がドメスティックスと呼ぶの...

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