■結婚にメリットがなくなったんじゃない

みんなが望んで努力して、それを削ったんだよ。

かつてこの国には、今よりもはるかに強い結婚圧力があった。

女性の立場が弱く、結婚して出産しなければ、まともに暮らしていけなかったからだ。

しかし、そんな状況に上の世代の人々が異を唱えたからこそ、今がある。

結婚しようがすまいが、子供を産もうが産むまいが、人生を左右されることなく、殊更に不利に扱われない、

つまり「結婚に大したメリットがない」社会こそ、彼らが真に望んだものだったはずだ。

だから現代の若者に向かって、「メリットがないから結婚しないとは何事だ」なんて言う方がおかしい！

まあ、おかげで結婚の専売特許だったものは、あらかた食い荒らされてしまった。

恋愛至上主義が幅を利かせ、結婚しなくても、セックスも同棲もできる。

結婚に大した要求はできなくなって、男の「若い子がいい」というのも、女の「一生養え」というのも図々しいということになってしまったし、

非婚化と少子化はさらに進んで、どうやらこの分じゃ人口維持もままならなくなりそうだけど、

全て受け入れるしかない。だって望んだ結果だからぁ！（リーガルハイ風に）

Permalink | 記事への反応(3) | 02:17

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