村中顔見知りな田舎育ちで就職を機にそこそこの規模の地方都市に出てきたけど、
知らない人≒警戒対象というイメージが根付いてしまっていて、5年以上経つけどまだ抜けない。
当然都会ではすれ違う人はほぼ知らない人だから、前から歩いてくる人はほぼすべての人の顔と手元とかをサッと確認してしまう。
カバンやポケット中とかに手を突っ込んでガサゴソしながら歩いてくる人がいたら、
取り出したものがナイフだったらどうしようと思って凝視したりビビりすぎて逃げ腰になったりしてしまうし、
掴まったが最後逃げられなさそうなガタイのいいお兄さんとすれ違うときは露骨に距離を取ってしまう。
ガラケーを取り出してパカっとしたお兄さんにビビッて逃げようとしてスっ転んだこともある。
自分では意識してなかったけど、同僚から小動物のようだと言われるぐらい、
かなりの頻度で歩きながら振り返ったりキョロキョロしたりし続けているらしい。
そういった挙動が都会では逆に不審なのは頭ではわかっているけど、
無理に目線を固定すると背後から刺されるんじゃないか、みたいな不安が立ち上ってきて落ち着かない。
それだけ視線を巡らせながら歩いているので、すれ違うのはもちろん、
道路の反対側や橋の向こう側を歩いていたり、車や電車に乗ってる知り合いを見つける頻度もそこそこ高いのだけれど、
やっぱり相手は全然こっちに気付いてないことの方が多い。
「歩いてるとき人の顔とか見ないし」とよく言われるけど、そんなものなのかなー、と思いつつもその感覚がどうにも理解できないでいる。
ただ、この環境に5年もいるのに慣れない時点で俺の方が異常なのは確かなようで、
それだけが原因ではないかもしれないけれど、色々こじらせた結果めでたくパニック障害になってしまった。
田舎者で小心者にとって都会の人の多さはそれだけで狂う理由になるのだと思うと、ちょっとショックだ。
折角頑張って勉強してあこがれていた業種に就けたのに、こんなことで躓いてしまうとなると、色々諦めるしかないのかなと思って暗い気持ちになってしまう。
わかる。つらい。
わかる。ちょっと異常だ。
田舎の人の知らない人への警戒心ってほんと凄いよな。 道歩いてるだけで(車社会なので人間が道を歩くだけで不審者扱い)ラリって焦点が合ってない全身ピアスの男を見つけたかのよ...