「君がッ 泣くまでッ 殴るのをやめないッ」とは某ジョジョのセリフだが、
そういえばマザーでも「歌をやめろ」ってギーグのセリフがあったっけ?
「わたしと共にマザーシップに乗りなさい」 「歌うのをやめなさい」 「歌を…やめろ」 「う、うたをやめろ!」 「うたをやめるんだ!」 「地球のむしけらども!黙れ!歌うな」 「うたを…」「やめろ!」
ユング的原体験じゃないけどこういうのってあるよね。わからないって人は慎重に話を聞いてくれ。
DQ8では全員で杖に向かって祈り1人でも死んだら祈りは中断される仕様だったし、
魔法の詠唱が中断されると台無しになるという仕様は多くのファンタジー作品で共通している。
それがどうした?と思うかもしれないが、よく考えてみるとあまりに独特な仕様なんだよね。
2.一瞬でも途切れる(または条件から外れる)とリセットされる(=台無しになる)
3.祈りや歌を継続すると強大な力が得られる
この仕様が無批判に受け入れられて広まっているのは、単に都合のいい設定だからパクられているといったレベルではなく、
物事の真理を言い当てているからなのかもしれない。もう少しリサーチを続けてみよう。
卑近になるがPCにアラートの類いを入れると集中力が途切れるから一切入れないって人がいる。
熟考中に話しかけられると考えてたことが木端微塵に大破するがごとくリセットされるという経験も皆様には数多いことだろう。
また百年の恋が一秒で冷めるとか、信頼を失うのは一瞬取り戻すのは一生という故事成語の通り、
詠唱がわずかでも一瞬でも構成要件というか要件定義から外れると台無しになる。
ピアノの練習だって一日でも休むとすごく鈍るのは多くの人が経験しているだろう。
これでもまだ「抽象的構造だから偏在して当然」と思うだろうか?それとも精神の重要な性質を表していると思うだろうか?
現代社会は多忙で突発タスクの割り込みが多い。歌がすぐ途切れる時代といえよう。
そんな今、歌い続けることに如何ほどの意味があるのか、歌い続けるならどんな歌を歌うべきなのか?
それをみんなで考え始める時期に来ていると言えるだろう。