リスクを避けたいがために大企業に入るという人をよく見る。配属が選べないとか一緒に働く人が選べないとか出世が運だとかリスクだらけの選択肢であるという点はひとまず置いといて、大企業=安泰 信者の拠り所である雇用と給与の面からリスクを考える。
昨今まで多くの大企業は、日本的雇用慣行(終身雇用、年功序列、新卒採用)によって最もリスクの少ない選択肢だと考えられてきた。この慣行は確かに経済合理的であった。しかし現在、日本的雇用慣行を維持することは難しくなっている。
それでも給与の減少や正規雇用のリストラが未だ多くの業界・企業で顕在化せず、そのために就職活動生は今後も大企業は安泰の可能性が高いと思っているようだが、10年後・20年後にはこの状況は大きく変わっているだろう。
理由は主に3つ。
1.経済成長の停滞
イノベーションにより世界はより合理的になっている。既存の仕事がますます自動化されている。必要となる労働量はどんどん減少している。今までは経済成長によって大企業は給与や雇用を維持することが出来ていたが、経済成長の停滞が続く今後の日本で大企業は人材過多が顕著になる。
グローバリゼーションを止めることはできない。グローバリゼーションにより労働力は今後も賃金の低い海外へ移行するのは間違いない。そして今までは主に工場などでの単純作業が海外に移行していたが、これからはホワイトカラーの労働が海外に移行する。例えばエンジニアは中国やインドの労働者を使うほうが合理的である場合が多い。なぜなら彼らは日本人以上のスキルで日本人の数分の一の賃金で働くから。
ハードウェア・ソフトウェアの値段が下がりPCを使用できる人口が多くなる。ネットブックの出現でPCの利用者は1億人ほど増えたとか増えてないとか。
賃金の安い国でもPCが当たり前の世界になったとき、簡単な知的労働なんてすぐにアウトソーシングされるだろう。
以上の理由で今後多くの大企業は日本人の雇用を維持する意味が薄れていくと予想される。
また、破壊的イノベーションが業界構造をガラリと変える可能性も否定できない。
このような状況に陥ったとき、不要な労働力というコストを減らすには給与の減少か解雇しか道はない。
日本に40年間現在の雇用・給与を維持できる企業はそう多くないし、そんな企業を予測するのは不可能だ。
世の中の動きはどんどん加速している。バブルが起こり崩壊するまでのサイクルはどんどん短くなっている。
ていうか単純に、安定とかもう無理だから諦めろよって話なんだけどね。
リスク、とは確率的な問題ですよね。 なので、リスク分散=ポートフォリオを考えることが重要かと思います。 仕事でのスキルアップ、仕事外でのスキルアップ、人脈作り、いろんな...
庶民の浅知恵レベルでポート組んでも、今の時代ブラックスワンが結構生息してるから突撃されて一瞬で吹っ飛ぶと思う。
ブラックスワン(若しくはこの文脈でのイノベーション)の破壊的性質に盲目になり過ぎ。 ブラックスワンが発生して、自社が崩壊したときに対応できるような仕組みにしておけばいいで...
それを庶民レベルの奴ができるのかって話だよ。 ちなみに最近俺のとこに来たブラックスワンは父親の会社倒産。 もちろん父親は庶民だからそんな備えは無いよ。
大企業ほど汎用性の低い社内特化スキルが求められるため、出世競争から脱落したら一巻の終わり。 非管理職の待遇は悪くなる一方。 待遇に不満を感じたり会社の業績が悪化しても転職...
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社内外の情報交換も含めているので全部が実体験ではないが 日本人・ぼったくり・内容をあとから詰める 実績あり 日本人・ぼったくり・ひどい 実績あり インド人・ぼったくり・...
追加だけど、元にも書いたけど 優秀な人はそれこそ、アメリカのシリコンバレーに行くわけよ。 そんで、その人ベースでインドに仕事が落ちて良く。 でまた、優秀な人は、そのパイプ...
さも当然かのようにプログラマの話をしだすのがすげーな…。 プログラマのみが技術者であると言わんばかりの傲慢さと視野の狭さを感じる。
でも、履歴書と職務経歴書の問題があるから、1社目は名の知れた会社のほうが良いよ。
簡単な知的労働なんてすぐにアウトソーシングされるだろう。 簡単な知的労働は自動化されて仕事がなくなると思うのだ。 やばいですー わふー