2008-10-21

中古ゲームを買う人は客ではない……

http://www.makonako.com/mt/archives/2008/10/post_735.html

はてブで見つけた上の記事を読んで、いろいろと思ったので、長々と書くー。

自分の立場は以前、ゲームとか本とかいろいろ扱っているお店でバイトしてた、今はただのゲームライトユーザー

お店は新品・中古両方を扱ってたー。

んで、引用とかメンドーなので省略して、よーするに、

中古メーカーお金が入らないから、中古を買うユーザーは客じゃない!』

というようなことが書いてある。他にもいろいろ書いてあるけど、よーは、

ここで言いたいのだが、誰に儲けさせたいのか、ということ。中古を買うと、儲かるのはショップだ。あなたはショップのじじいに儲けさせたいだけなのか、と。作っているメーカーに対する感謝の意を形としてまったく表することなく、ショップのじじいやばばあを儲けさせたいのか、と。

ということが言いたいのだと思うのですよ、はい(引用してしまった)。

中古の売買は合法的だけど、ショップ野郎どもを儲けさせるのは、けしからん!

新品を売っても利益出るんだろ、新品だけ売れよ、この豚ども、とも聞こえてくる(空耳)。

たぶん、中古買取価格と販売価格の差があまりにで、「ぼったくりじゃね?」と思ってるんだろう。

(たまーに、ほんとにヒドイのはある……バイトしてびっくりしたのある)。

だけども、バイトしていた経験からだと新品だけ売っていたらショップはツブれると思うわけです。

そもそもゲームの卸値って8掛けくらいでしょ。ハードだともっと。

すると大胆な値引きができないのですよ。amazonとかアホかと、ホント……。

ハードなんて偉い人が決めた店頭価格で売ってるのに、クレジットカードで購入されると

店長! (手数料考えると)なぜか原価割ってます! 赤字ですよ、どーなってるんですか?」

バイト人間が心配するほどですよ、ええ。なんですか、この店は……いや原価がおかしい?

この問題ってどっちが先なのか新参の自分では分からんのですよ、

中古市場があるから卸値が高いのか、

中古市場がある前から卸値が高いのか、

どなたか知っているエライ人がいたら教えて欲しいのですよ。

だから上記サイトで言われている新品価格の上乗せってのが、よく分からない。

とくにハードの性能が上がっている今時は開発費の高騰が問題なんでしょ。違うの?

それにそもそもメーカーってショップ問屋の発注を受けて、それで儲けているわけでしょ。

ユーザーが直接メーカーお金を落としているとは違うわけでしょ(語弊ありまくり)。

本みたいに返本できないから、売れ残るとショップは困るわけでしょ。

地方弱小ショップは1本売れ残ると、2年、3年って在庫に残っちゃうわけでしょ。

薄利多売だからって強気で仕入れて失敗したり、次の仕入れに影響するからって、

無理して仕入れて不良在庫の山を築いてみたりと、ショップはしているわけでしょ。

なにしろゲームソフトって初動が勝負で長くて2週間がリミットなわけでしょ。

任天堂ソフトみたいにファミ通のトップ10に長々と居座るソフトなんて、

ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんとないわけでしょーーーー。

ギャンブルみたいな新品もちゃんと売ってるんだし、中古で儲けたっていいでしょーー。

と、ショップが言いたくなるのも分からないでもないでしょ、ねぇ……。

(おもいっきりショップ擁護の元バイト意見

以上、上記サイトを読んで思ったことを長々と書いた。

あと、ついでだから日ごろ思ってたことをちょっと書く。

ホント、チラシの裏ですだよ。

中古ゲーム問題(?)は定期的に見かける気がするけど、

いったん中古市場ってのが出来上がったんだし、もう無くせないでしょ。

これはもうメーカーだってそう思ってるから対策をいろいろしてるし。

中古問題があるから、という理由だけじゃないだろうけど)

いわゆる廉価版の売り出し、予約・購入特典の充実、ダウンロード販売など。

それぞれ中古市場への影響について簡単に思ったことを以下に書くー。

廉価版はそれまでの中古価格に影響を与えていると思う。

そこそこの高値中古価格が下げ止まっているときに、

それより安い廉価版が出ると、その価格に合わせるしかないから。

ショップとしては発注がかけられるから良い面も多いけど。

(というか発注しないと販促カットされたりの危険が……ブルブル)

特典の充実は中古市場には影響してないと思う。

でも、わずかな可能性としては中古価格の値下がりが早まるかな。

特典目当てでゲームはすぐに売ってしまう場合とか。

何しろこれはファンに向けての意味合いが強いから。

単純なゲーム好きには訴求力がない気がする。

これはキャラクタもの、版権ものが増えたから余計にひどい。

そもそもクロスメディア化の波が激しすぎてファンもショップも溺れている気がす…。

ダウンロード販売は新品・中古市場に大きな影響を与えると思う。

すでにパソコンゲームエロゲー)ではダウンロード販売が増えている。

そこでどんな影響が出ているのか、バイト先は取り扱いがなかったので、よく知らない。

ただイメージとして旧作の再販に近いものかなと思ってる。

で、コンシューマーの方でも、はじまりつつある(wiiウェアとかね)。

しかも旧作の再販といった感じではなくて、新作ソフトの発売も。

たとえば、PS3ソフトサイレン』がダウンロード先行販売されたし、

PSPソフト勇者のくせになまいきだor2』もパッケージ版と同時発売された。

それで注目したいのが価格設定。

サイレン』は5500円(パッケージ5980円)、

勇者のくせになまいきだor2』は2800円(パッケージ3980円)。

店頭での価格はもっと下がるから『サイレン』はダウンロード版と価格は違わないと思う)

商品としてのゲームから、サービスとしてのゲームへ、というのが個人的な感覚

すでにオンラインゲームとかあるから、するっと見過ごしそうになるけど、

コンシューマーゲームでの意味合いは「今のところ」見過ごせないほど大きいと思う。

だってパッケージ版はショップに売れるから。

5500円出してダウンロードしても、飽きたから『売る』ことはできない。

これって意外と大きな違いだと思うので、気になるところですだよ。

sofmapで調べたら『サイレン』は2600円(20日現在)で買取している。

あきて売ってしまおうという人は今なら2900円ぐらいで『サイレン』が遊べたことになる。

じゃぁ、売って違うソフト(新品・中古は問わず)を買う足しにして、飽きたら……

エンドレスに続く可能性はある。

でも、ダウンロード版はこれができないでしょ。(ソフトデータって売買……していいのか?)

今はパッケージダウンロード版があって、

なおかつダウンロード版の価格設定が高い状況があるから、

実験的』な販売にとどまっているけど、

このバランスが崩れるときに、ユーザーが気になる価格設定にすごーく影響が出るのだと思うわけです。

コンテンツそのものの価値とか、あーだ、こーだ、といわれたりするのかも……ないか。

(つーか、なぜ、sonyはこんな観測気球的な販売方法を打ち上げるんだろう。

もっとさきに過去資産ダウンロード販売してくれよ。てかPS2が存命でできないだけか?

互換性があるのもないのもsonyの足を引っ張っている気がする……)

ほんと無駄に長くなってる。

簡単にまとめると、メーカーショップユーザーも自分たちが満足できるようあれこれ考えてます。

ショップ中古でぼろ儲けしてるというのは、ほかに儲けようがないからで、努力の結果の一つです。

ユーザーは「ぼったくるなよ」と怒らないで以前買おうと思って買わなかったソフト中古で買ってみてください。

メーカーはかさばる無駄な特典をつけるよりも発売日にソフトを発売してください、できれば延期はやめてください。

ショップはとにかくたくさんの新品商品を仕入れて、とにかくたくさん売ってください。

そうすれば、地域にたくさんのゲームソフトが流れて、いずれ「これ買い取ってください」とお客さんが来店します。

(「お売りください」と標語のように言うのははばかられる……)

以上、元バイト店員の意見でした。

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