はてなキーワード: メトセラの子らとは
ハインラインは確かに『悪女』ベルに対して書き方が冷たくて、かつ軍隊とかハードSF好きの変態だからどう罵られようが知ったことじゃないが、夏への扉の主人公はどちらかといえば単なるヒッキーの猫ヲタであって少女愛好家ではないのではないか?少なくとも子供のときの彼女に対する恋愛感情をほのめかす記述は無かったと思うのだけど(少女→主人公、があることをもってハインラインはロリなんだよ!と言いたいのかもしれないが、思春期の少年少女が身近な年上異性に憧れるのは普通では?)。
どちらかと言うとそれはたとえば「腐女子EYE」みたいなもので、あなたには何見ても「ロリコン妄想きめぇ!」と思うような変な色眼鏡がかかってんじゃないのか? なんか「夏への扉」を熱く語る男にトラウマが? そうじゃないとすると、そのうちあなたがブラッドベリの一連の少年もの(「たんぽぽのお酒」とか)読んで「ホモショタきめえ!」とか言い出すんじゃないかと思って心配だ。
あと引用元の某氏は多分「『夏への扉』なんてロクなSFじゃないぜ、センスもなければワンダーも無えよ。」って言いたいんだと思う。まあ個人的には「宇宙の孤児」、「メトセラの子ら」とか確かに好きなんだけど、でもそういうのを崇拝するSFオタが「『夏への扉』なんてSFとしてはランク低いぜ」とか吹いてると、少し苦笑いしてしまう。小説は読んで面白ければそれでいいわけで、別に『SFとして』評価されるかどうかなんてハインラインさんは知ったこっちゃないんじゃないかな。そんな「評価」なんてそれこそSFオタの自己満足にすぎないしね。
ちなみに「ロリコン知識人代表」とされるルイス・キャロルは、人妻になって子供もできたアリス・リデルとも大変仲良くしていた。そういった事例を踏まえて「ロリータと年齢は無関係である」とする理念派も学会には存在している。そういう立場から、「夏への扉」という小説にロリ属性がある、とあなたが主張するなら、それはそれで理解しなくもない。
ただそうすると、日本の近代小説でもたとえば鴎外なんて確実にロリ気があるし(エリスは17歳設定)、二葉亭だって怪しい(成長拒否的)。谷崎は確実にそうだ(源氏物語訳)し、堀辰雄(幼年時代)、太宰(女生徒)や安吾(白痴)なんかも多分そう。大丈夫なのは三島ぐらいではないか(三島は別の意味で大丈夫ではないが)。というわけで、そういう人・小説はたぶんゾロゾロ出てくんじゃないかなとも思う。