むかしむかし、カラブルという小さな村がありました。村は緑豊かな森に囲まれ、自然の恩恵を受けて平穏な暮らしを続けていました。しかし、ある日村の上空に奇妙な雲が現れ、その雲の出現とともに村の色が失われ、全てが灰色になってしまいました。
困惑する村人たちの中で、若い娘のリスカだけはどうにかして村に色を取り戻したいと考えました。彼女は村の賢者を訪ねて、どうすれば村の色を取り戻せるのか助言を求めます。賢者はリスカに、「森の奥深くに、虹の泉がある。その水を持ち帰れば、村は再び色を取り戻せるだろう」と告げました。
リスカは勇気を振り絞り、虹の泉を求めて森へと旅立ちます。彼女は旅の途中、さまざまな動物たちやかつて色を失った花々に出会い、それぞれの話を聞きながら友情を育んでいきました。リスカはそれらの出会いから、自分自身の思いやりや勇気を学び、一歩一歩泉へと近づいていきます。
ついにリスカは虹の泉を見つけ、その美しい水を瓶に詰めて村へ戻ります。村に帰ったリスカは、虹の水を村に振りかけました。すると村の色がゆっくりと戻り、村人たちの喜びの声が響きました。