2024-06-25

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あれだけのことをした家康が、一生涯苦しみはなくならなかったと言っているのです。

天下をとったら重荷を下ろせるかと思ったけど、おろせなかった。

将軍になったら重荷を下ろせるかと思ったけど、おろせなかった。

幕府を開いたら重荷を下ろせるかと思ったけど、おろせなかった。

重荷を背負っていても、どこか路傍の石腰掛けて、一休みできればまだいいのですが、「遠き道を行くがごとし」と言っています

果てしなく歩き続けなければならなかったということです。

きりのない道、ゴールのない道を、重荷を背負って歩き続けなければならなかったということです。

それはなぜかというと、家康のやったことは、人生大事業ではなかったからです。

家康は、重荷さえ下ろせれば、天下統一しなくてもよかったし、将軍にならなくてもよかったのです。

私たちの生きている目的は、重荷を下ろすことにあるのです。

家康は、私たち人生目的と思っている仕事や、子育て趣味や生きがいは全部やったのです。

それでも重荷を下ろせず、果てしない道を歩き続けなければならなかったと言っています

死ぬまで苦しみ続けなければならなかったということです。

私たちは、苦しむ為に生まれてきたのではありません。

人生には、人間に生まれてよかったと大満足できる目的があるのです。

そこに到着したというゴールがあります

それを果たすことが本当の生きる意味なのです。

その本当の生きる目的を教えられたのが、浄土真宗の教えであり、平生業成の業なのです。

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