創作がモチーフの作品が好きだ。
どんな作品も傷つかないで完成することはなく
またそれに触れた人を傷つけないでもいられない厄介なもので、
それは他人とか人生と相似形を成していて
人間が嫌いな人間は、創作や創作物を通じてしか、他人や人生を学ぶことができないんじゃないかと本気で思っている。
『数分間のエールを』は純度100パーセントに創作の話だ。
傷つく話でもあり、傷つける話でもある。
それなのにどこまでも明るく、青く、まぶしいような作品で、
話の運びは心地よくて、色彩と音楽が素晴らしくて、ラストシーンとその余韻はかけがえがないと思わせる。
心が震えて、確かに傷が残って、その傷がこの文章を書かせている。
今週末と言わず、明日とも言わず、今日にでも見て欲しいと思う。
そんな風に思った作品は久しぶりだから。
Permalink | 記事への反応(0) | 23:53
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