2024-06-13

旦那は「夜の街」へ行った、そして帰ってこなかった

この世界のどこかに「夜の街」という街があるらしい

なんでも、「夜の街」は永久夜明けがないというのだ

旦那普段「昼の街」で働いていたが、昼であるにも関わらず、ほとんどはビルの暗い部屋で働いていた

「昼の街」の労働者は、昼であるにも関わらず、太陽ほとんど見ることがない生活を送っていた

ある日、旦那はそんな生活うんざりして、失踪してしまった

「ぼくは夜の街に行きます。探さないでください」

旦那はいつも口癖のように言っていた

「明けない夜はある、夜の街にはね…」

彼は「夜の街」にたどり着けたのだろうか

夜が明けないということは、永久に朝が来ない、月曜日も来ない、つまり労働がない世界である

そもそも、本当にそんな街があるのだろうか?

あるとしたら、死だけではないだろうか?

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