地獄のように荒れてた中学校に通っており、つらい思い出ばかりの中学生活だった。
しかし、リボン職人だったことは数少ない楽しい思い出。
当時セーラー服のリボンを可愛く美しく結ぶことは女子生徒の中では絶対正義だった。
絵に描いたような下級陰キャではあったが手先の器用な私は流行の形にリボンを結ぶ技術を持っていて、友人たちのリボンを可愛く結んであげていた。
その評判は口コミで広がり、スクールカースト上位の女子生徒たちからもこっそり『リボンを作ってほしい』と依頼がきた。
戯れに同級生の顔を便所に突っ込むような恐ろしい少女たちが『お願いします』と自分のリボンを差し出してきて、予約が詰っているからと順番待ちをさせたのは実に自尊心をくすぐられたものだ。
いじめっ子たち今頃どうしてるのかな。同窓会なんて絶対行きたくないから一生消息わからないけど。
Permalink | 記事への反応(0) | 12:23
ツイートシェア