友人はとにかく絵がうまかった。有名な美大も出てフォロワーだって何万人もいたし、二次創作で同人誌を出せば壁サーだったし、友人はずっと絵を描き続けて生きてきたし常に締め切りがある生活を10年近く送っていた。
人生がアップグレードしていく中で、絵を描く事とオタク活動にしか興味のなかった友人が、男と出会った途端にオタクでなくなった。そのまま本を出さなくなり、絵も描かなくなりTwitterも更新されなくなった。
先日そういえばSNSが更新されてないと久しぶりに連絡して会ってみたらそう報告されて私がショックを受けてしまった。会う度に新刊の話をしていたのに。勿体ない!と思わず言ってしまったが、いつか描くよと返された
これ結構あるあるすぎる話だけど、「10000人からの1ptずつの愛」より「1人からの1万ptの愛」の方が承認欲求満たされる人も結構いるんだよね。残念だけどご友人はそのタイプだったって...