具体的な対象や分野にもよるけど「下駄をはかされている」ことは確か。ただし理解が少し違うと思う。
弱者男性というのは、「男性の中では相対的に弱者かもしれないが、女性に比べれば下駄をはかされている男性」のではなく、「男としての下駄をはかされたけど、それが重くて歩けなかった男性」のこと。さらに言うと、「下駄をはかされている」がゆえの差別的な視線を受けやすいこと。
例えば同じ「非正規パート35歳」でも、女性の場合は「まあ、そういう人も普通にいるよね」となるのに対して、男性の場合は「この人大丈夫?やばい人でしょ、絶対」とみられがちということ。その結果として、自殺や深刻な(家族とも口をきかないレベルの)引きこもりが多くなる。
つまり「下駄をはかされてる」ということは「男のくせに情けない」と思われがちであるということ。露骨に言う人は減ったとは言え、今でも確実に存在すると思う。