2023-07-18

参勤交代ってつくづく神制度だったよな

室町幕府とかを見ていると、

自分領地を放り出して政治中枢で権力闘争を始める大名」と

自分領地経営に専念して中央の統制から距離を置く大名」がいて、

幕府にとってはどっちにもデメリットがあった。

前者は政治へ介入してくるし、それが暴走して内乱が勃発することもある。

後者も、半ば独立して強大化して、幕府の統制が利かなくなるのは問題である

あと、前者が領地を長いあいだ留守にしてると留守役のNo.2に領地を乗っ取られたりして、

そんな乗っ取りをするような奴は独立志向であることが多いので、やっぱり幕府の統制が利かなくなる。

戦国時代の始まりである

そこで江戸幕府は考えた。両方の良いとこどりをしよう。

まり中央」と「領地」を半々にすればいいのである

中央政治官僚譜代大名旗本)だけでやる

大名地方領地経営に専念する

・ただし大名一年おきに中央滞在する

こうすれば延々と中央に居座る大名を追い払えるし、

といって領地に腰を据えて独立志向するのも防ぐことができる。

いやあ、神制度だよな。

江戸幕府が260年も続いたのは参勤交代のおかげ!と言っても過言ではなかろう。

黒船という外圧のせいで幕府は倒れたけど、それさえなければ内側から崩壊はしなかっただろうな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん