今となって思う大学院のときに知っておきたかった知識は「論文の読み方」である。大学4回から修士一回に上がるときに研究室を変更した私は、新しい研究室である論文を渡された。「この論文を読んできてください」と。何も知らない私はその論文だけを必死に読み込んだ。分野的に一つの論文を理解するのに時間がかかることもあり、参考文献を辿ることもなかったし、イントロをきちんと読むこともなかった。
思えば、その部分が最も重要だった。なんとか研究を始めなくてはと焦っていたので、その論文だけから思いつくアイデアをミーティングのたびに話していた。なんと愚かだったことか。そもそも「論文の読み方」が存在するとは思っていなかった。本を読むように読めばいいと思っていたのだ。もし、この投稿を読んでいる学部生がいたら、今すぐ「論文の読み方」、「論文のまとめ方」で検索してほしい。