気にはなっていたんだ。
白箱とかでもよく耳にしていたし。
でも正直、意味がよく分からなかった。
いや、言葉自体の意味は分かるんだよ。
今の時代、調べればすぐに出てくるからね。
で、調べればこんな風に意味が解説されているわけだ。
”芸の本道から外れた、見た目本位の奇抜さをねらった演出”
この解説自体は理解できる。
けど直感的に理解できていなかったんだ。
そしてそれはおそらく、全く理解できていないのと同じことなんだと思う。
けれどあるとき、あるアニメを見て一変した。
主人公である華奢な女の子が、敵と対峙する際に大鎌を構えたんだ。
赤いマントを翻して、堂に入るように堂々とポーズを決めるそのシーンが実に格好良くて神々しくて。
その瞬間に悟ったんだ。
「ああ、ケレン味ってこういうことなのか」と。
ケレン味だけじゃなく、言葉のなかには直感的に理解できないと、その言葉の意味をちゃんと理解したことにはならないものってあると思う。
そしてそうした言葉ほど、理解できたときには嬉しいし、それを言語化できないところに面白さがあると思うんだ。
Permalink | 記事への反応(0) | 22:56
ツイートシェア