もうね、耳を疑った。
身内が亡くなった。
子供の頃から泣きっぱなしで生きてきたせいか、人の死で泣くことも無く葬式でも淡々としていた。
悲しくないわけじゃない。でも泣けない。
涙が出ない。
誰が死んでもきっと泣かない。そもそも子供が亡くなった時ですら私は泣かなかった。
いつも居た存在が居なくなってぽっかりと穴が開いた感じはあっても、居ないんだな…って感じだ。
そんな性格が気に入らないのか、親戚は私を人でなし扱いしてきた。
泣くことで人が生き返るのかと。泣いて塞ぎ込んで何か変わるのかと。
泣いても生き返らないし、塞ぎ込んでも誰も助けてくれないだろうに。
親戚の心無い慰めで元気が出るほど、単純ではない。
だったら、泣かないしせめて葬式くらいは盛大にやってやろう。
墓もちゃんとしてやろう。死者に心残りが出来ないようにしてやろうと思うだけだ。
しかし、泣かないというのは人でなしの大罪レッテルを貼り付けてくる。
馬鹿らしい話だ。
そりゃ嫌な想いをしたね。 分かりやすく泣いてないと故人を偲んでいるか分からないんです。って言ってるようなもん。 そもそも感情で泣くメカニズムって解明されてない。人が亡くな...
「私は泣いています」歌詞. 歌:リリィ. 作詞:リリィ. 作曲:リリィ. 私は泣いています ベッドの上で私は泣いています ベッドの上であなたに逢えて 幸せだった昼も夜 ...