2022-04-16

手術すれば治ると思ってた

学生の頃、ギターの弾きすぎで指が腱鞘炎になった。

だがコンサートがあったので無理をして続けた。

そしたらばね指になってしまった。

コンサート後に病院に行くと、

安静にして、治らなければ手術しかないとのこと。

数ヶ月してもダルさが抜けなかったが、

学生の俺に手術するほどの勇気は湧かず、

そのままギターは弾かなくなった。



あれから10年経った。

最近、本気で好きな人ができた。

別に仲良くもなっていないが、俺はギターを弾きたくなってきた。

曲がりなりにも曲を作って路上弾き語りもしてきた。

いつ歌えるか分からないけど、

オリジナルでもカバーでもいい、

彼女ギター弾き語りを聴かせたいと思った。


ただ、まだ指は腱鞘炎後遺症が残っていた。

時間も弾くとダルくなり2、3日くらい弾けなくなる。


よし、手術をしよう。

おれは会社休みをとり、「手の専門医」を探し、その整形外科を訪れた。

触診、レントゲン超音波診察などをした結果、医者はこう言った。

「指の動きもいいし、手術は必要ありません」

・・・え?でもすぐダルくなるんです」

「一度腱鞘炎になると再発しやすくなるんです。

ただそれは手術では治らないので、休み休み使ってください」

「そんな・・・

ああ、俺は彼女ギターを聞かせることはできないのだ。

ただ、休み休み軽くなら弾けなくはない。

俺はおさえやす

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