迷惑な男性客がいるなら被害を受けないように警戒するのは当然だ。
ただ、その警戒は等しく客全員に向けるべきなのだ。少なくとも表面上は客の属性によって警戒心の濃淡をつけてはダメだ。
悪い男性客が増えたと考えるのではなく、客全体の平均的な治安が悪化したと考えるべきだ。
女性にも警戒のポーズをとってそっけない接客になり売り上げが落ちるなら、それは正しい社会を作るための正当なコストだ。
中国人窃盗団のピッキング被害が多いなら、建物に立ち入る中国人にのみ入館記録簿へ記帳させるのではなく、訪問者全員に書かせるのが正しい。
属性による差別を仕方ないと正当化する考え方もあり得るが、その場合当然逆の差別もなくならない。キャリア形成や給与待遇で差別をこの先も受け入れることと表裏一体だと認識するべきだ。