基本的にあの映画って「なぜそうなったのか、そうであるべきなのか」というストーリー上の必然に真摯に向き合っていない場面が多くてあまり好きになれないんだけども、その中でもラストバトルその1である花札戦の代表に夏希が選ばれた理由が全く分からない。
作中でラストバトル以外で夏希が花札を行ったシーンは序盤に陣内家の親戚一同が集まって遊んでいるシーンくらいで、そのシーンでも夏希は侘助に負けている。その後、夏希が特訓をしていたり、夏希が本番にクソほど強いエピソードがあったりするような「夏希にならあの場面を任せられる」理由がマジで1ミリも存在しない。作中でただ負けたっきりの描写しかない少女に世界の命運託すやついる?いねぇよな!?
あの脚本を誰が書いたのかは知らないんだけど、関係者の誰も疑問に思わなかったんだろうか。「え?なんで夏希ですか?」って普通なると思うんだが。もしくは関係者も「まぁその辺はどうでもいいだろ(ハナクソパクー」みたいな感じで撮っていたんだろうか。
細田監督の作品は絵が綺麗だが、場面と場面との繋がりに必然性を求めてはならない。 勢いと雰囲気で楽しむ作品だよ。
その後の作品も何個か見てそうだろうなって気はするんだけど、あのシーンだけはマジでわからない。 枝葉の部分の「そうであるべき」っていう物語論に関しては「計算されたことばか...