彼女は私の手を掴んで走り出した。そして着いた先は小さな廃ビルだった。ビルの前には車が止まっており、どうやら彼女の車らしい。彼女が運転席に乗り込むと同時に車は発進し、どこに行くのかもわからないまま私は後部座席に乗せられた。そうして連れられた場所は、とある研究所らしき場所だった。「ここだよ」彼女は車を降りて研究所の扉を開いた。中に入ると薄暗くジメッとした空気が流れており、微かに鉄の匂いが漂っていた。そして何より驚いたのは、部屋の中央に並べられている人間のパーツの数々だ。「ここは……?」恐る恐る質問すると、「人体実験施設だよ」彼女はさらりと答えた。「人体……実験施設……」「そうだよ。ここは異能力者の実験施設なんだ。君の他にもたくさんいるはずだよ」「ひっ……!!」思わず後ずさると、背後にあった棚にぶつかった。その衝撃で棚に置かれていたガラス瓶が何本か雄叫びをあげる。「こわいよね。でも大丈夫。君には私がついてるからね」そう言ってノワールさんは優しく抱き締めてくれた。その温もりに少しだけ心が落ち着く気がしたが、すぐに身体を引き剥がすようにして離れた。「どうしてこんなことをするんですか!!人の命を奪うなんて間違ってる!」
私ははてな匿名ダイアリーを見すぎた結果異能に目覚めてしまった。それはビール腹のおじさんの腹をみただけでどの酒を呑んでできた腹かわかってしまうチカラだ。アレは純粋ビール...
続きマダー?
彼女は私の手を掴んで走り出した。そして着いた先は小さな廃ビルだった。ビルの前には車が止まっており、どうやら彼女の車らしい。彼女が運転席に乗り込むと同時に車は発進し、ど...
ホラーめいてきた…ドキドキ