実家に置きっぱなしにしていた書類やファイルを1部持ち帰った。
住んでる家にあるものと一緒に断捨離して残すものを整理しようとしたためだ。
おまけでもらったリラックマのファイルの中に、弟の遺書のコピーが入ってあった。
コピーした日記の中には父への憎しみ、幼少期からのトラウマなどが綴られている。
母が日記をコピーして渡したのは弟のことを理解してほしいとのことだろうが、意図的な部分のみ改変して読ませることは、私にとっては精神的な虐待だったと今なら思う。
弟が死を選ぶ日まで綴られた日記は、いまだに全てを読ませてもらえていない。
自分の都合が悪いものは見て欲しくなく、あくまで父に原因があるのだと、母は私に同意してほしいのだろう。昔からそうだ。
父も母も毒親ではあるが、私もそれについては今更蒸し返したりしない。
ただ、日記を全て読める日は来るのだろうか。
切り取られて貼り付けられた弟の想いがなんだかとても虚しく感じてしまった。
1度だけ見た夢で
本当は生きていたんだ、と元気な姿で私に会いにきてくれた、という夢を見た。
1番に私に会ってくれた。
願望ではあるけれど、
夢でも1番に会いにきてくれたんだなと思っていたい。