■なぜ洗濯前の服を脱衣カゴに入れずに端っこに引っ掛けるのか

といったことを、イマジナリー妻からやや不満げに言われた。

私はその妥当性について以下の通り説明した。

• 洗った後の洗濯物からする嫌な臭いは、衣服に付着した雑菌に由来する。
• 嫌な臭いを防ぐためには、雑菌の繁殖を最小限にする必要がある。
• 雑菌が繁殖するには、栄養分、温度、水分の三要素が必要である。
• これらのうち、栄養分が人体由来であること、温度は季節変動を受けるためコントロールが難しい。
• ただ水分は比較的コントロールすることができる。
• 脱衣カゴに詰め込まれた洗濯物は、湿り気を保持し、洗濯が始まるまでに雑菌が繁殖するリスクがある。
• このリスクを低減するため、乾きやすい場所に洗濯する前の衣類を置いておいた。

この説明により、概ねイマジナリー妻は納得したようであったが、まだ不満げであった。

私は少し考えた後、自分の行動に配慮が足りないことを認識し、以下の通り説明して詫びた。

• 脱衣カゴに衣類がひっかかっている状態は景観が悪く、イマジナリー妻のイマジナリー友人を家に誘う際にマイナスイメージとなる。
• 独身時代は洗濯の頻度が少なく、こうやって洗濯前に衣類を乾かしていたことが習慣となっていた。

この説明によりようやく納得してもらえたようである。

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