おじさんが鏡をどれくらい見ているか分からないが、おじさんが毎日自分のあの…おじさんのあの顔を毎朝見て、自分の身体に触れ、自分の声を聴き、同じおじさんと話し、そして帰ってまた自分の顔を見て、身体に触れ、寝る。そしておじさんとして目覚める。
それ、きつくないですか。
私はおじさんが好きだが、もし、私がおじさんになったら(そんなドラマやアニメはたくさんあるが)かなりきつい。
鏡を見るたびにうんざりするだろう。そして、もっと、清らかで若くすがすがしくみずみずしい、花のような、可憐な存在に触れたいと思う。
これは、私が女性であるから、美しいものに触れたいと思うのだろうか?
美しい宝石や、輝くアクセサリーや、キレイな色の服や、口紅や、うっとりする香りのシャンプーや石鹸、美しい花、そういったものを買うのは、いつも目に入るものが美しいものが良いからだ。
逆に、こういう生活をしている50代の女性と言うのは、50代になったおじさんの夫を受け入れられるのだろうか。必ず目に入るし、動き回るし、家に住んでいる人間も、美しくきれいに整えたくなってしまうのでは。