「公共の場で公正なルールに基づいた取り扱いがなされない」くらい狭い意味で差別を捉えるなら、女性の方がこの種の差別にあうことが多いかもしれない。ただそのことをもってして、「男性は全員女性より恵まれた存在!」とか言われると、男性も職場で見下されたり女性に馬鹿にされたり金がなかったりつらいことはたくさんあると言い返したくなる。このような、男性の持つ苦痛を無視し女性の苦痛だけを問題視する態度には、差別という言葉をあてるそれなりの理由がある。まとめると、人間がツライ思いをしたときには、家、会社、市役所などの「場所」や仕事中、プライベートなどの「時間」、上司や友人や見知らぬ人などの「誰から」などで場合わけしながら議論した方がいい。最低でも公私くらいは。