有名なのは和田アキ子さんだろう。毎年、芸能界の重鎮、アッコファミリーの面々が集い、大々的に開催される。その豪華メンバーに、一昨年はAbemaでテレビ中継もされていた。
勿論、ボクは参加したことはないのだが、毎年、幹事は誰、誰が何人規模で参加したか、などが話題になるので、ある意味「芸能人の靖国参拝」とボクは呼んでいる。(無論、漫才のネタですよ)
対称的に殿は歳を取るに連れ、毎年、誕生日が地味になっていった。
と仰られ、軍団に集合をかけることもなくなった。
誕生日後に、スタジオで偶々、お会いして祝福の言葉を言うと、口に手を当て「しー」とする。
「そういうのは言わなくていいんだよ」
弟子が誕生日を強調して、スタッフや周囲に気を遣わせることを良しとしないのだ。
70歳に成られた時は、古希の祝いとして、ご自宅にお届け物と個人的にお手紙を同封した。
殿にお手紙を書くことなど、弟子志願の時、以来なので緊張した。
内容についてはまだ書かないが、ハガキ職人が書くような、くだらないことだけを書いた。
翌日、フジテレビのバイキングの生出演後、移動の車に乗っていたら電話がかかってきた。殿からだ。車の中なのに直立不動してしまう。
「おい、水道橋!オマエの手紙は笑ったよ。なんだあれ、あれは最高だったなー。まー笑った、笑った。とにかくありがとよ!」
と言って切れた。