子供の頃の夢は「普通の人」だった。いろいろコンプレックスあったしね。
それから夢なんて忘れて、周りに流されながらもやりたいことをやってたら、いつの間にか大学を卒業してサラリーマン。無名の上場企業で週休2日、手取り20万くらいの20代後半。割とステレオタイプな普通の人になれたと思う。
この間、会社の同期と飲んでいたら「普通な人」という称号をいただいた。言われた瞬間に、そういえばかつての将来の夢だったことを思い出した。夢が叶ったと認識しても嬉しさは込み上げなかった。
俺の友達はみんな個性的でとがってて、たしかに普通って感じじゃない。でも、みんな俺なんかより圧倒的に魅力的なんだよ。他の人にないものを持ってるのは確かなんだよ。
みんな自分の人生の主人公になってるのに、俺はその機会を逃していたことに今更気づかされた。
普通ってのは市民Aみたいなモブキャラなんだよ。将来の夢にしちゃいけないな。夢が叶わなかったことなんかより、夢が叶ったのに嬉しくないことの方が辛いぜ。
みんな夢は大きくもてよ。