2020-06-30

張子の虎

また新しい洗顔剤を試すことにした。

前回試してみたものは、洗っている時の手触りは滑らかで良かったが、持ち前のオイリーな肌の脂をカバーしてくれるには至らなかった。

この季節になると、顔に脂がのってきて、いつも使っている洗顔剤では物足りなく感じる。そうして毎年、新しい洗顔剤を探すことになる。最近ではInstagramTwitter検索すると、色々な人がお勧め洗顔剤を教えてくれており、今年こそはベストものに巡り会えたのではないか、と楽しみな気持ち通販ダンボールを開けるが、そのダンボールを捨てる頃にはがっかりとした気持ちになっているのだ。

顔の脂をなんとかしなければ、化粧が崩れやすくなる。私の場合特に顎と額が課題となっている。脂を取った後、何重にも液体や粉末をまぶして顔を装飾していく。何重もの和紙でんぷんで貼り付けていく、張子の虎と同じだ。

学生時代故郷社会科見学で訪れた伝統工芸品、張子の虎の作り方は思った以上に時間と手間隙をかけた物だった。それが数百円ほどで買えること、帰りに小さな張子の虎をもらったこと、それを断れなかったことが思い出される。

この季節の張子の虎作りには、いつも以上の時間がかかるのだ。

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