2020-06-21

祈り

仕事でも取り立ててパッとせず、家族を作ることもなく、「天命を知る」とか言われる年齢に近くなった。

比較的早めに亡くなった母と同じような年齢で自分も生を全うするのかなというぼんやりとした予感を持ちながら、ぼちぼち楽しくやっている。

ところが予想外の出会いがあって、だからといって別に自分暮らしが変わるわけでもない。

ただ、その人は自分から見るとずいぶん若いので、自分が死んだ後の世界を気にするようになってしまった。

私が死んだ後でも、多分その人は生きていく。

世界は。差別は。地球環境は。経済は。ウィルスは。仕事は。それまで気にかけることもなかったのに。

私やその人の師匠がこの世を去った後でも、その人は今までのように暮らしていけるだろうか。

私が居なくなった時にもその人が悲しみませんように。

私が居なくなった後も誰かがその人を見守ってくれますように。

世界のんきに暮らせる場所でありますように。

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