アイドルマスターSideMの物語が嫌いだ。
理由あっても何も、こいつらは結局顔がいいからやり直しが効いただけだろうと。
彼らを見ているとまるでどんな過去があっても、それを受け入れた上で乗り越え幸せになれる、輝けると思ってしまいそうになるが、それは彼らがただ特別な、「顔」を持って生まれた人間だったからなのだ。
315プロダクションのアイドルたちは過去の不幸や失敗すらもそこに至るまでの物語としてプロデュースされる。きらきらになれる。
では不細工な元教師は、元フリーターは、元警察官はどうすればいいのか。輝くための努力をすることもできない、失敗を「物語」にしてもらえない人たちは、失敗した人間として生きていくしかない。
このゲームにかなり入れ込んでいる身ではあるが、「たまたま顔がいいからやり直せた男たちのコンテンツだな」と感じてからよく見る「SideMは過去描写が良い」「尊い」「物語性」系の評価が気持ち悪くなってしまった。