少年たちが「水の呼吸 弐ノ型」とかやっているのが微笑ましい云々のツイートがバズっていたけど、何を隠そう俺はリアルタイムで「水の呼吸」を使えるオッサンだ。
どういう時に使うか。通勤時の人混みで使うのだ。
通勤ラッシュでは、前を歩く人々のスピードがそれぞれであり、コース取りによっては前が詰まることがある。何度もスピードダウンしたり、あるいは強引に進路を変え、後ろに迷惑を掛けることもあるだろう。
ここで水の呼吸を使う。
だまされたと思って、「水の呼吸・・・拾壱ノ型、凪」とつぶやいてみてくれ。声に出すことが重要だ。心で思うだけじゃ駄目だ。
そうすると「ピキーン!」という音とともに、人混みを縫うようなコースが、赤い矢印で現れる。
あとは、いつもより少しだけふくらはぎに力を入れ、速力を増してそこをつむじ風のように通り抜けるだけだ。簡単だ。
ふう、と呼吸を戻す頃には、さっきまで人の頭しか見えていなかった視界が澄み渡っているという寸法よ。
俺は毎朝この「水の呼吸」で品川駅のドナドナを楽しくやり過ごしている。朝の通勤ラッシュでうんざりしているオッサン(に限らずだが)は、ぜひ試して欲しい。当方43歳。
ちなみに「拾壱ノ型 凪」は冨岡義勇というキャラが繰り出した技だが、特に上記のような効果があるわけではなく、どちらかというと敵の攻撃を無効化するようなスキルだ。
だが、名前などはどうでも良いのだ。なんなら君のオリジナルでも良い。
要は「水の呼吸」と声に出すことが大切なのだ。
迷惑行為