中学生の頃の話なので、もう何年も前のこと。
授業で戦争の話を何度も何度も聞いて、そのたびに感想を求められ、何を言えばいいのかわからなくなっていた。
(ある「一定の答え」を求められている気はしていたけど)
あるとき、例の虐殺だったか民間人への圧政だったかの感想を文章で求められ、困り果ててしまい、
「自分がこれだけ悲惨なことを引き起こしてきた人たちの末裔であることを恥ずかしく思う」
と書いて出した。「一定の答え」とはたぶん違うけど、一理あると思ってはいたし、真摯な気持ちを表すには充分だろうとも思った。
あとで先生に呼び出され、『それは違う』と言われた。
少し和らいだ気はしたけど、違和感は残った。
それは『よい感想だ!』とキャッチアップしてもらえなかったかもしれないし、同胞の先人が関わってきたのは確かなのにそれを否定されたからなのかもしれない。