「少年漫画の対象読者は少年である」は「少年漫画の実際の読者は少年だけである」という意味ではない。
前者は作り手の意識の問題にすぎない。
すなわちジャンプの編集者や漫画家は「少年」を意識して作品をつくらねばならない。
なぜならジャンプは「少年漫画」であることがアイデンティティだからだ。
そして「少年」ならざる高齢ジャンプ読者や女性ジャンプ読者たちも「少年漫画」を好んで読みにきている。
「少年」向けに漫画をつくることが結果として「少年以外の読者」にも作品を届ける手段となっているのだ。
たとえ高齢ジャンプ読者や女性ジャンプ読者たちが何らかの要望を出してもそれを聞き入れてはならない。
マクドナルドの健康メニュー問題と同じだ。
ひたすら「少年」のために漫画を描く。
それが結果的に「少年以外の読者」のためにもなるのだ。
「少年漫画を描くときに女性の意見を聞いてはいけない」というのはそういう話でしかない。
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