19時前くらいかな。すげえ混んでた。もちろん座る席なんてない。
走り始めたら、俺の前に立ってイヤホンつけてる男が振り向いて、
一瞬顔をしかめて、また前を見るわけ。
なんだろう?と思ったけど、どうやら俺の手がその人の背中に触れたからみたいなんだ。
あー、知らねえキモオタになんか触られたくないだろうな、こりゃ失敬と思いつつ、
でも電車は混んでるし、揺れるから、どうしてもまた触れちゃう。
そしてまた男は同じように振り向いて、嫌っそうな顔で俺を見て、何も言わずに元に戻る。
いやわかるよ。俺が触るのが悪いんだよね。
そんなに触れられるのが嫌ならタクシーに乗れよ。
なんでこの状況で、自分の感情だけを相手にぶつけて平気なんだよ。
俺は前にも同じような状況で、こういうタイプの男にでくわしたことがある(不思議と女はない)。
これは相手が女だからとかじゃなくて 神経質な人だとおっさんとか若い男性でもそうだよ だから、自分のカバンのヒモ掴んだり、吊革掴んだり 腕を組んだり 自分の手を両脇に挟んだり ...