「天気の子」を観て、ふと思い出したエピソードがあるので、ちょっと書いてみる。
ある日、父が拳銃を持って帰ってきたのだ。
たぶん、酔っ払っていたのだろう。
酔うと、お調子者になったり不機嫌になったりする父であった。
その拳銃は、「トイレで拾った」「紙袋に入ってた」とのことだ。
無論、父もホンモノだと思っていたわけではない。おもちゃに決まっている。
とはいえ、おもちゃだからといって、持って帰ってくるのはちょっとどうかしている。
で、持ち帰ってどうしようというわけでもなかったため、
銃身の横に刻印があり、兄は、マグナムって書いてあると言ってたような気がする。
銃口はパテか何かで完全に塞がれており、
撃鉄は短く切られてリボルバーまで届かないようになっていた。
いわゆるモデルガンというのはたいていプラスチック製だ、その程度の知識はあった。
それで、金属製ってのはやっぱりまずいんじゃないのか?
もしかしてホンモノなのでは……という疑いが生じたわけだけども、
それでどうするということもなく、しばらくおもちゃ箱に収まっていた。
テレビの刑事ドラマで見かける拳銃は、たいてい両手のひらに乗っかるくらいのサイズだ。
それに対し、こちらの拳銃はゴツくてでっかくて、かえって生々しさが薄かったということもある。
玉は出ないし、バール並みの重さがある。
片手で持っていられないほど重かったので、おもちゃとしては使い道がなかった。
とくにオチはないが、今でもアレが、ホンモノだったのかおもちゃだったのかわからない。
*
拳銃を拾って警察に追いかけられる話といえば両津が記憶を失うアニメだ
無可動実銃では?
はい銃刀法違反
はい銃刀法違反
金属モデルガンは金色のはずだし。
無可動実銃……Wikipediaで見てきたよ。 じゃあ、あれはやっぱりホンモノだったのか……。