1人で行動することになっていたので、途中で虚しくならないか心配だったけど、スーツケースを引きずって乗り込んだ電車が目的地に近づき、見覚えのある景色が見えてきた時に自然と自分が笑顔になっていることに気づき、そういう自分に安心した。
会ってしまうわけにはいかないので、深夜にホテルを抜け出して家の周囲を歩いた。
誰にも会わなかった。
自分にとっては何か、物語の中の場所のようだったので、ただ確かめたかっただけだ。
見たことのなかった画面に映らない場所に綺麗な植え込みがあるのを撮ったり、よくわからなかった構造の確認をしたりした。
そして見覚えのあるベンチに座り、少し泣いた。
ここが私の好きな人の住むところ
朝ドラのヒロイン気取りっすか きめぇ
男がやったら職質→ストーカー予備群の流れ
これ元カノと別れた後やってしまったことある あの人にとって自分はなんだったんかなって思いながら歩いた、雨の日だった