普段はなるべく話の輪に参加しないようにしている。
なぜなら、何かのはずみでちょっと調子に乗るとベラベラと人を傷つけるような話をしてしまうから。
酒の席とかも嫌だ、自分の自慢話とか人を馬鹿にするような話とか、そういうのがどんどん出てきてしまう。
会社に勤めているけれど、おはようございますとお疲れ様です以外ひとことも喋らずに過ごす日も多い。
人としゃべらないことで、人を傷つけることが避けられるので、とりあえず安心できる。
仕事の面や、地域の人との付き合いで、どうしても人と喋らなければならないこともあるけれど、自分が言うことを頭の中で考えて吟味して、人を傷つけることはないか、人に不快に思われることはないか、入念に考えてから喋っている。
だからワンテンポ遅れるし、考えているうちに別の話になってしまって自分の意見を言えないことも多い。自分の意見など言わないほうが良いので、言わなかった意見は押し殺してなかったことにする。
どんなに気をつけていても、議論が白熱してきたり、常に冷静に吟味していられるわけじゃないので、その場にそぐわないトンチンカンな話をしてしまったり、話を振り出しに戻すようなことを言ってしまったりする。
言い合いになってしまったりしたら、自分のほうが頭の回転が遅いから絶対に言い返せないし、涙をのんで従うしか無い。
どうして他の人は、他人を思いやって、建設的な意見を出せるのだろう。
自分は黙って自分の意見を押し殺して、誰かの意見についていくしかない。
どんどん自分が嫌になる。