相棒の再放送とか映画のテレビ放送を見ていると大杉漣さんがとてもよくその作品になじんで出演していて
それでふとした瞬間にああそういえばもうこの人はいないんだった、と思う
こちらの世界の側の悲しみや寂しさが頭の中で二の次になっている
物語が終わって初めて改めてもういない人、と思う
「あまちゃん」での忠兵衛さん役の蟹江敬三さんなんかもそんな感じする
物語を見ているときはただその物語の世界の中の人で、再生する度にその中の生をごく普通に生きてる
ほんとにいい役者さんだったのだなあと思う
その本人自体を感じさせないままそれぞれの作品の中にごく自然にいて
そういう姿をいくつもの作品でそのたび見ることができるのしみじみ幸福だと思った
思い出せばもちろん寂しいけど
相棒もしれっと変わってて悲しくなったなあ