2018-08-16

私が教師を諦めた理由

もう10年以上前のことである

当時高校生だった私のクラスで、くじ引きによる席替えが行われた。

くじの結果、ボス格だった女子の隣に、無口で周りから忌避されてた男子が座ることになった。

そのとき女子の方がこれ見よがしに、くっつけていた机を離し、「何でこんなのが隣に座るんだ」と喚いた。

私は不快に思ったが何も出来なかった。先生も、クラスの誰も女生徒咎めることができなかった。

もし、自分教師立場になって同じ場面に立ち会わせたとき、どうやって場を収めればいいだろうということをずっと考えていた。

教員免許を取っても、上手く立ち回れる気がしない。どちらかというと空気の読めない性格をしている私はきっと、女生徒の方を咎めて、クラス全体の空気を悪くしてしまいそうな気がする。

そう思ったら、生徒の心に傷をつけてしま自分教師になってはいけないのだと思い込んでしまい、結局、教育とは関わりのない仕事に就いて今に至っている。

今も、あのときクラス風景をよく夢に見る。

たぶん、罪悪感のせいだと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん