田嶋:
試合に勝った負けたというだけで監督を解任したわけではありません。
信頼関係が薄れた、コミュニケーションが薄れた、というのが理由です。
信頼関係というのはチームづくりの土台です。
土台がしっかりしていれば、仮に負けたとしても、戦術を変えることで対応できる。
それができなかったので監督ごと変えるということです。
その決断の岐路になったのが、先月、マリやウクライナに勝てなかったことですか?
田嶋:
試合の結果ではなく、その試合内容、選手たちが別の戦術を望んでいることを汲んでこの結果となりました。
それはコミュニケーションが足りないことに気づいていたということですか?
田嶋:
そうです。
決して解任ありきだったわけではなく、コミュニケーション部分でもっと良くなるようサポートしていました。
もちろん、自分が出られないから監督を変えてくれなんて言うような選手は一人もいない。
日本のサッカーのことを考えて、現在の監督ではいけないと選手たちが考えていたということです。
我々も、西野技術委員長を通して、ハリルホジッチ監督にさまざまな部分を変えてもらうよう言ってきました。
ただ3月の時点で、我々が何とか元に戻したいと思っていた状況が、残念ながらもっと悪くなってしまったということですね。
それで解任に至ったということです。
こういうことだろ?