2018-03-18

正直だけでは足りないって話

いままで、わりと正直な見積を出すように心がけていた。

余計な利益は載せないから値引きはできない。どうしても値引きするなら内容を削るか納期を延ばすかしていた。

正直に見積もりを出すことが、相手に対して誠実なビジネスだと思っていたからだ。


しかし、自分が購入する側、正確には購入を決める立場になることが増えると、考え方が変わった。

そういう立場になると、「交渉して有利な条件を勝ち取った」という経緯が重要だったりする。

自分は「妥当価格提示してくれている」と分かっていても、上司はそんなこと分からない。

100万円相当のモノを「100万円です」と言われて100万円払うよりも、

「120万円です」と言われたのに、交渉して110万円払う方が、評価されることもある。

結果、会社10万円多く支払うことになるが、それで良いサービスを受けられればいいだろう。

業者利益が出る。

自分も実績が残る。

みんな幸せだ。

正直にやってた頃は、ただの自己満足だった。

相手立場への配慮が足りなかった。

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