高校生の時以来の彼女ができた。
大学生活も、社会人生活もずっと彼女がいなかった。
20代は誰ともセックスをしないまま、気づけば30代になっていた。
彼女のいない生活は当たり前だった。
起きて外に出て、誰もいない部屋に帰ってきて寝る。
それはモラトリアムだった大学時代も、社会人時代も変わらない生活だった。
努力しなかったわけじゃない。
合コンに行ってみたり、友人を紹介してもらたり、
職場やサークルで気になった人を誘ってみたりした。
でも結局は告白に至るまでもなく、盛り上がらずに終わっていった。
そんな自分に、彼女ができた。
彼女と過ごす時間はすごく自然で、楽しくて、幸せだ。
彼女はいつも、真面目な話は僕の目を見て聞いてくれ、
くだらない話にはけらけらと子供みたいに笑ってくれる。
彼女はとても小さくて柔らかく、抱きしめるといい匂いがする。
会うたびに、話すたびに発見があって、新鮮だ。
この前まで15年普通に彼女なしの生活してたのに、
今はすっかり依存していて怖い。でも幸せだ。
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