非モテはふたつに分けられる。左翼的非モテと、右翼的非モテとにだ。
女性との接点が極端に少なかった俺ら非モテにとって、女性とはまさに黒船であり、異星人であり、つまるところ恐怖の存在でしかない。
その恐怖と立ち向かうために、非モテがとれる手段はふたつ。ひとつは、(過激な)フェミニズムなどの女性側の価値観に過剰に追従し、自らを「生きているだけで女性を傷つける存在」だと卑下するパターン。ふたつめは、女性に対するアレルギー反応から、ミソジニーをこじらせるパターン。前者を左翼的非モテ、後者を右翼的非モテと呼びたい(なんとなく、雰囲気的に)。
当然ながら、どちらを選んでも、非モテが女性とうまくやっていくことはできない。左翼的非モテは一見悪くなさそうに見えるが、相手を傷つけないという考え方と、恋愛というものは水に油である。相手を傷つけるリスクを負わずに他人を愛することはできない。