もう何も見たくないし聞きたくもない。彼女もいるし食うに困らない程度の金もある。
けど、ふとすべてがいやになる瞬間があってそれが今この瞬間。
静寂の音も聞きたくないし瞼の裏も見たくない。そうやって現実逃避に煙草をふかした後の部屋の臭さにもうんざりする。
なんのために生きてるのかなんて考えるのもばかばかしい様なことを考え出してしまう。
誰でもつらい時や悲しい時はあるのは知ってる。知ってるだけだが。
別段悲しいことがあったわけじゃない。
ただただ呼吸をするたびに肺に、胸のあたりに薄汚い何かが刻々と溜まっている感覚が気持ち悪い。