本気で世間を変えようなんてことは思ってなくて、ただビッグウェーブに乗ってるっていう感覚ばかり楽しんでて、少し経つと飽きて、掌返してカバオのAAを貼ってるタイプではあったけど、
どこか「ほんの少しだけでも変わるといいな」と期待している自分はいた。間違いなく。
変わらなかった。
顔を出していようが金の力が無いならなんの意味もない。
ネットはゴミで溢れてて、ゴミに世間を動かす力はなくて、金になるゴミを掻き回して漁ってる人間が得をしておわり。
こう考えるようになってから、せめてゴミを漁っている人間が得をしない方法を模索し始めた。
ゴミ漁りに意味が無くなれば、よくわからない力に掻き回されずに済む。
せめてよくわからない力とは離れた場所で、議論ごっこや茶化し合いをして遊んでいたかった。
でもこれもすぐ諦めた。
顔を隠した人間が何をしても、何の意味も成さないから、自分の模索には意味がなかった。
好きの反対は無関心だってヘレンケラーだかガンジーだかが言ってたと思うけど
つまるところ自分がネット越しの相手にできることは、ただただ触れるのをやめて、忘れることしかない。
それしかない。