2017-12-02

世界一クリスマスツリー騒動に思うこと

樹がかわいそうだとか、自然破壊だとか言っている人は、木は絶対に切っちゃダメという前提で批判をしているのだろうか。


主催者移植が難しいことは明白」「材木にする前提」 樹齢150年の大木を“植樹”したクリスマスツリーが物議』

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1711/30/news142.html

この木を切ったことが「自然破壊」かどうかは、この木の出自をはっきり知らないと、何とも言えないのではないかと思う。

樹齢150年の木を天然林から、わざわざこのプロジェクトのために切り出してきて、終了後に燃やしてしまうなら、単なる自然破壊かもしれない。

でも、もしこの木が人工林から間伐で切り出されてきたもので、プロジェクト終了後は製材所に送られて板に加工されるなら、なんのことはない、間伐材一時的に展示しただけの話で、自然破壊どころか、そもそもこの木は、人工林を手入れするために切った方がよかったものかもしれない。

切られた樹はクリスマスツリー定番の樅の木じゃなくて、あすなろの木、ようするにヒバだ。

ヒバは人工林に植樹される樹で、べつに珍しいものじゃない。

人工林はその名の通り、人の手で作ったものなので、人間が定期的に間伐して、森の木の本数を減らしてやらないと、森がどんどん暗くなり、木が育たなくなって、森が傷んでしまう。

人工林の木は収穫期がすごく長い農産物のような側面があって、いずれ切ることを前提にして植えられたものだ。

150年はかなり長い伐採期間ではあるけれども、これぐらいの樹齢の木を間伐として切り倒して、森を明るくする、つまり木と木の隙間を空けて、森全体を守ることはべつに日本林業では異常ではないはずだ。

木を切ることが即自然破壊だという人は、牛を殺すのがかわいそうといった直後に「すき焼きおいしいです」と言っている人に似ている。

自分は単なる林業オタクにすぎない。この件に関しては、林業関係者の冷静なコメントが読みたいと思った。

  • 低能はしょうもねえなあ 殺すからには食べるべき、食べるために殺すのは仕方ない派が一番メジャーなのにw

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