2017-10-29

アルキメデス的激甘和菓子を開発する幼女

日本観光立国である和食も推進している。しかし、和菓子の人気は高くない。

これは外国人基準から言うと甘さが足りないかである和菓子日本の伝統であるしか伝統に捕らわれていては進歩はない。ここは新しい甘味料を開発して甘い和菓子を作るべきである料理世界は常に技術開発が求められるのである

新しい甘味料を開発するからには、砂糖程度の甘さでは足りない。つまり砂糖が束になっても到達できない甘さでなければならない。砂糖を1gずつ足していくと甘さがどんどん増すが、そうやって砂糖を足していっても到達出来ない甘さがある。これを非アルキメデス的激甘甘味料ということにしよう。アルキメデス的ではないかである

これを文学的表現するならば、砂糖の甘さは微笑みが溢れるような甘さであり、それが強くなると全身がとろけるような甘さになる。そんな甘さを越えた非アルキメデス的甘さとは、例えるならば、時速100キロメートルで走る10トントラックに激突したような甘さ。戦車に全身を踏みつけられるような甘さ。あるいは溶岩の中で焼き尽くされるような甘さである

もちろん和菓子であるためには、その要件を満たしていなければならない。それは形である和菓子の造形力に非アルキメデス的激甘甘味料を加えるのだ。

 

その思いを胸に立ち上がったひとりの幼女がいた。

これから語られるのは歴史にその名を永遠に刻んだ非アルキメデス的激甘和菓子を作り出したひとりの幼女物語である

  • 和菓子ってすげー甘いイメージあるんだけど 羊羹とか甘すぎて歯が痛くなるやつ多くない?

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