定期的にうなされる。
夢の中で俺は、期末テストの真っただ中にいる。そして、毎回決まってまったく勉強していない状況だ。
ここで、18科目中3科目を落とすと留年が決まるというような切羽詰まった状況に追い込まれた俺は
途方に暮れながら夕暮れの校舎にただ立ち尽くしている。
電磁気が苦手だった。未だにあまり分かってない。限界まで簡単そうな一般教養をとって単位をもぎ取る一方で専門科目の必修はなんとか60点をもぎ取るための最短の知識の詰め込みに集中する。
しかし60点取ろうとして60点きっちりとれるわけない。
絶望の深遠で俺はやはりただ、ただ立ち尽くすのだ。
目が覚めても、まだ現実が追い付かない。40秒で支度しないとテストに間に合わないと思って飛び起きて、おっさんになった自分の寝ぼけ顔を鏡で確認してやっと
そうか俺は卒業して15年経ってちっぽけなメーカーの技術者になっていることに気づく。
恐ろしい。いつまでこの夢をみるのか。