日常生活で「ありがとうございました」と言われたら「こちらこそ」みたいなことを言うのが礼儀だ。
テレビで進行役が「ありがとうございました」と言ったとき相手も「ありがとうございました」と返すことがある。これが状況によって違和感がある。
進行役の「ありがとうございました」は「出演してくれてありがとう」というようなことであってこれはわかる。
相手が著名人のゲストだとしたら「テレビに呼んでくれてありがとう」というニュアンスになるだろう。これはいい。
災害が起きた自治体の担当者に、電話で現地の様子を伝えてもらったときなどが問題だ。
ニュースキャスターの「ありがとうございました」に担当者が「ありがとうございました」と言うのはちょっと変だ。
テレビとしては「視聴者のために様子を伝えてくれてありがとう」ということになり、これは理解できる。
そう言われた担当者が「ありがとうございました」と返すのは、こじつけると「自治体からの情報の周知に協力してくれてありがとう」ということになるのだろうか。
じゃあ電話の向こうが一般の人だとしたらどうか。災害ではそういうこともある。キャスターが「大変なところありがとうございました」などと言ったのに対して「ありがとうございました」はさすがに変だ。
でもどう返したらいいんだろう。「とんでもないです」?
「あ、は~い」でフェイドアウトするかな それか「あっはい、失礼します~」
見つかりそうか